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民報 400名の署名を添えて市長に要望書を提出

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民報城端 2016年3月 NO.432

使用水量に見合った料金を求める連絡会

400名の署名を添えて市長に要望書を提出

水問題要請

 2月4日、使用水量に見合った料金を求める連絡会(代表年金者組合・雨野勇夫、新日本婦人の会・中川真由美)は田中市長に「使用水量に見合った料金を求める要望書」を、400名の署名を添えて提出しました。市長の都合が付かず、福光庁舎で大西建設部長、荒井上下水道課長が対応し意見交換しました。なお、中島満市議も同席しました。

 

 市民1人が、1カ月間に使う水の量は約6・5㌧です。仮に6㌧使ったとしても、基本水量が10㌧で、料金は10㌧分の1,566円、それに下水道使用料も10㌧分の1,944円、合計3,510円となるのです。

 高齢者の1人暮らしや2人暮らし、若い単身者の多くも基本水量10㌧は使いません。

電気料金や電話料金などは、基本料金と使用量に応じた料金の合計となっており、節約すれば直接使用料金が下がります。

 連絡会ではせめて上下水道の負担は、使用量に見合ったものになることを求めて要望しました。

 また、水道・下水道の現状について、市民の方々の考えを知るため、アンケートと署名に取り組みました。特に市営住宅や民間賃貸住宅をはじめ、高齢者や単身者が多いと思われる世帯を中心に配布し、アンケート231枚、署名400名も寄せられました。

 そして、自由記述の意見も踏まえ要望し、意見交換しました。

 当局からは、高齢者の1人暮らしなどの負担が重いことは承知しており、『弱者』に配慮した制度を検討している。県下では富山市と砺波市が、基本水量制でなく、基本料金制を採用しており、10㌧未満の利用者でも節約すれば、一定の軽減がされるとのことでした。

 配布対象を限定したこともあり、井戸水との併用についてアンケートには抜けていました。

 アンケート結果は、表のとおりで、意見は68名の方からありました。

署名のなかには、欄が5名分あったので、家族だけではなく、わざわざ知人の署名も集めて送っていただいた方もありました。

 意見には水道全体に関する思いもあり、住民の声を聞く良い機会となりました。

アンケート集計  
アンケート数 署名数 意見
  231  400 68
●あなたのお住まいは    
  市営住宅 民間住宅 持ち家
  37 9 167 213
  17% 4% 79% 100%
●あなたの世帯は        
  高齢者1人 高齢者2人 2人 単身 3人以上
  73 55 29 14 40 211
  34% 26% 14% 7% 19% 100%
●1か月に使う水道量について   ●下水道は上水道の使用量と同じと
  知っている 知らない     知っている 知らない
  142 69 211     149 66 215
  67% 33% 100%     69% 31% 100%
●知っている方・何トン使いますか   ●使用量に見合った料金とすることに
  10㌧未満 10㌧以上     そう思う 必要なし
  68 63 131     186 5 191
  52% 48% 100%     97% 3% 100%
●水道は10㌧まで同一料金について   ●見合った料金とするには(複数可)
  知っている 知らない     基本水量 福祉措置
  121 86 207     を下げる で減免
  58% 42% 100%     136 63 199
  ※ 無回答は、集計から除く     68% 32% 100%

 アンケート回答者のご意見 から 

  • 水道料金が同じ金額だったので、考えもしなかった。安くなれば助かるし、節約もできる。単身・民間住宅 
  • 基本的に使った量だけ払えばいい。
  • 一人暮らしだと10トン使用することがない。単身・アパート 
  • 節水した量だけ使用料金に差が出ると効果があるのでは。 高齢者1人
  • 井戸水も併用しているのでわずかです。高齢者1人 
  • 絶対に使用量での支払いにすべき。
  • 市営住宅に風呂がなく、10トン使用することはない。高齢者1人
  • 電気・電話料金と同じ使用量に応じた料金に。 市営住宅・単身 
  • 基本水量を下げれば、節水意識の向上になる。
  • 出張が多く年の3カ月くらいしかアパートいない。ガスや電気と同じく使用量で計算してほしい。 単身
  • 前から、ガス代、電気代等は使った分だけで料金が決められているのに、水道、下水道だけがこのような事になるのか不満に思っていた。高齢者2人
  • 今まで水道料金を考えることもなかった。高齢者1人
  • 公共料金として請求されれば、仕方ないと思っていた。基本水量は使用していない。高齢者1人
  • 以前から水道料金が高いと思っている。使用量と見合った料金に。単身
  • 体調不具合のため家で風呂に入れない。使用水量に見合った料金を。

2016年度予算から

中3まで医療費 完全無料化

 子どもの医療費無料制度は、合併時(H16)には未就学児まで無料となっており、県下の先進でした。20年10月からは小学6年生まで無料としましたが、その後5年間一歩も進みませんでした。

 25年に中学3年生までの入院のみが無料化され、26年10月に中学生の通院費のみが1割負担で、窓口で一旦支払う償還払いとなりました。

 新年度からは中3までの保護者負担を廃止して全額助成し、窓口無料化(現物対応)となりました。

国保税1人当たり1万4,194円引き下げ

 国民健康保険税が1人当たり平均1万4194円引き下げられます。年間納税額が13・32%減の9万2350円となります。

 医療分では、所得割7・65%から6・40%、1人当たりの均等割が2万9600円から2万5500円、1世帯当たりの平等割が2万3500円から1万9700円になります。また後期高齢者分、介護保険分も下げます。

 引き下げの要因としては、前期高齢者(65~74歳)の診療報酬の減額、24年度からの税の引き上げと一般会計からの繰り入れ、そして27年度からの国の低所得者対策の強化のための財政支援の拡充が考えられます。

 財政調整基金が27年度末には7億円を超し、3億3000万円を残し28・29年度で基金の取り崩しもはかられます。

県自治体問題研究所 『学習・交流会』 中島市議も参加

 富山県自治体問題研究所の「(一泊)学習・交流会」が、2月6日小矢部市内で開かれました。報告者の1人として中島満南砺市議も「住民とともに要求の実現をめざして」というテーマで発言しました。

 報告者は、中島市議と小矢部市議の砂田喜昭氏で、質疑応答を含めそれぞれ1時間の予定ですすめられました。その後。参加者からの報告・発言もありました。

  中島市議は、前回の選挙で掲げた政策、新たに取り組んだことの経過を含め報告しました。また、住民への活動の周知についても紹介しました。

 

袴腰  安倍政権の政治の特徴を一言でいうと、「国家の暴走で個人の尊厳を踏みつぶす政治」と言える▼「1億総活躍社会」「たくさん産んで国家に貢献」というフレーズにも表れている。要は、「国家のために働け」「お国のために子どもを産め」と。国家と個人の関係が逆立ちしている。国家のために個人があるのではなく、個人のためにこそ国家がある▼憲法13条には「すべての国民は、個人として尊重される」とある。「近代立憲主義にとって、権力制限の究極の目的は、社会の構成員を個人として尊重することにほかならない」▼憲法の国民主権、基本的人権、平和主義という大原則があるのは、すべての国民をあるがままの多様な人格を持った個人として尊重する――「個人の尊厳」を守り、大切にするためにあるのだ。

 

 

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