「南砺市の小中学校にクーラー設置を求める連絡会」(代表大浦雅子・中川真由美)は8月8日、田中市長に住民から集めた1,162筆の署名を添え「小中学校にクーラー設置を求める要望書」を提出しました。
連絡会は、新日本婦人の会や年金者組合などで構成しており、一昨年夏に市内小中学校のPTA会長の多くの皆さんの賛同署名を添えて、市議会と市長に請願書を提出してきました。市議会では不採択となりましたが、市長は「平成26年度までは、耐震化を最優先事業とし、耐震化100%になった時点で改めてその必要性について、学校や保護者の意見を参考に検討する」としていました。
連絡会では、改めて市民が小中学校の普通教室にクーラーの設置を望んでいることを伝えたいと、署名にとりくみました。会員の近所や知り合い、そして市内の旧4町のスーパーマーケットなどでも署名をお願いし、1,162筆を集め提出しました。
市長は署名を受け取り、耐震化が確実に100%の目途が立った。クーラー設置を求める市民の感情も含め、2年前とは状況が違ってきている。前向きに検討したい旨の発言かありました。
県内では、今年度に1市(滑川)2町(上市・立山)1村(舟橋)で全小中学校に、1市(小矢部)で全中学校に設置されます。 子どもたちや父母の声に応え、普通教室にもクーラーを設置し、学びやすい環境を整えたいものです。
文部科学省は23年クーラーの設置要件を撤廃し、工事費の下限額で400万円以上を対象に3分の1の国庫補助を行うこととしました。 平成22年夏の平均気温は、気象庁が統計を開始した明治31年以来最も高くなりました。今年も「負け ず劣らず」です。
南砺市における小中学校の普通教室は、170教室程です。1教室75万円と仮定すれば、1億3,000万円となり、市の持ち出しは8,600万円程となります。一度に全ての教室とならなければ。中学校、そして小学校と計画的に設置することも考えられます。
署名をお願いするなかで、「まだクーラーが無かったのか」と驚かれる人も多くありました。クーラーの設置を切望します。