9月議会 決算特別委員会
「主要施策報告書」にもとづき決算審査 審査対象事業の要求資料から
9月議会では、決算特別委員会(9人)が設置され、9日・10日に審議が行われました。事前に委員から審査対象資料の要求がされ、委員に資料が提供されました。その資料の一部を紹介します。
住宅用太陽光発電 補助金の状況
住宅用太陽光発電に対する国の補助が、21年1月より復活し、大きく設置が進みました。国の補助と合わせ、県と市がそれぞれ5万円の補助をしています。国の補助は発電容量1KW当り7万円でしたが、24年度より、4万8千円に減額となりました。
設置数が心配されましたが、提出された資料では、減少することもなく、順調に伸ばしているようです。
子どもの医療無料化 県下最下位に
県内市町村の子どもの医療費助成制度の対象上限の状況は、今年4月現在、入院は15市町村中、12が中学3年生まで、黒部市が6月より中3まで無料化し、魚津市と南砺市が10月から中3まで無料とし、全ての自治体で入院に関しては、中3までとなります。
通院では、4月時点で7自治体、そして魚津市と氷見市が10月より、中3まで無料とし、9自治体となり、6割の自治体が無料となります。所得制限では、10月より、8自治体で撤廃となり、過半数を超えます。
利賀ダム事業費1150億円で納まるとは考えられない
利賀ダムの建設事業費は、1150億円で本体工事に800億円と聞く。転流工工事には7億3700万円とのこと。事業費ベースではH24年度末で32・8%だが、事業量では何%かは分からない。総事業費が1150億円で納まるとは考えられない。
総事業費が1150億円で、24年度末での事業費ベースで、32・8%ということは、377億円、残りが773億円となる。H24年度17億5600万円、25年度18億3600万円の事業費がついた。773億円を20億円で割っても、38年がかかる。
8月8日の促進期成同盟会総会の決議で、完成を平成34年(10年後)としているが、平成63年となる。いずれにしても、1150億円で完成するとは到底考えられない。利賀ダムについては、事業費の面からも問題意識を持って取り組んでもらいたいと考える。
イノシシ被害対策の効果が顕著に
H19から25年度までの被害金額、イノシシの捕獲数、電気柵の設置距離等の資料が示された。一昨年、常任委員会で鳥獣害対策を視察したが、なかなか困難が予想されると思った。しかし、数字を見れば、対策の効果が顕著に現れている。8月6日付の新聞報道でも、市の「電気柵・わなが効果をあげている」と報道した。しかし、南砺市、富山市では成果があがっているが、移動してきたイノシシにより被害が大きくなっている市もあり、個体数の調整が必要で、連携しての捕獲がカギとしている。
保育園は正規職員の採用で充実を
保育園の統合が進められ、乳児保育・延長保育・休日保育・一時預かり・病後児保育など、保育メニューの充実も図られています。
しかしこの間、正規職員が削減され、代わって臨時職員で対応し、臨時職員が全職員に占める割合(常勤換算)は、平成20年度の37%から25年度には53%を超えています。
臨時職員に置き換える傾向は、全県的なものですが、職員の給与が臨時の場合、正規の3分の1以下という状況であり、時給の改善が必要です。