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読者ニュース2014年11月2日NO.163

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日本科学者会議 8月31日

原子力発電問題全国シンポジウム 現地視察

 8月31日午後に行われた現地視察は、志賀原発周辺の海岸で、富来川南岸断層の活動により形成された地形や海岸の断層群などを見学しました。千里浜で葉理の観察、巌門では海成砂層、海食ノッチ、波食台を観察しました。

海成砂層(標高38m)

海成砂層(標高38m)

 海面の高さが一定の間安定していると、その海面に対応した地形が形成さる。その地形が離水すると、平坦な段丘面と急な階段状の地形が形成され、これを海成段丘と呼ぶ。

 富来川の南の海岸沿いに分布する海成中位段丘は、原子力発電所敷地周辺から明らかに北に向かって高くなる傾向を示し、富来川の北岸で急に低くなっている。富来川南岸断層が少なくとも13万~12万年前の最終間氷期最盛期以降に活動した可能性が高いことを示す。

 巌門では、広いベンチ(高さは約1m)が発達しており、3段の海食ノッチが認められる。最も高いノッチは9・3m、2番目は7・7m、下段は5・5mで、それぞれのノッチの前面には、狭いけれどもベンチが認められる。

海食ノッチ・波食台

海食ノッチ・波食台

 海食ノッチの高度変化はいずれも、志賀原発周辺から富来川の南に向かって高度を上げ、富来川の北で一転して高度を下げる。海成段丘の高度変化と共通した結果を示している。

 このことを最も合理的に説明するのは、富来川南岸断層の活動に伴う地殻変動ということです。

 

 

葉理…波打ち際で磁鉄鉱などの密度の高い重鉱物が堆積しできるもので、この地層が波打ち際で形成されたことを明白に示す。

ベンチ(波食棚または波食台ともいう)…主に潮間帯(満潮線と干潮線の間の地帯で、1日のうちに陸上になったり海中になったりする部分)にある平坦な台地。

 

【ダウンロード】(ニュース11/2付)にある、「志賀原発周辺の能登半島西岸に分布する海成中位段丘と海食ノッチの高度変化および調査地点の位置」と、「岩石海岸に発達する種々の地形」

を参照ください。

 

 

 

 

 

 

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