「民報城端」2015年10月No.427
なかしま満 9月議会報告
国保の「都道県単位化」 防犯灯のLED化
9月定例市議会は、9月1日から18日までの会期で開かれました。一般質問は8日と9日に行われ、10人がそれぞれ一問一答方式で行いました。中島満議員が8日に行った要旨を紹介します。
中島 一般会計からの繰り入れの継続を含め配慮を
《中島議員》
国のいう「国保の広域化・都道府県単位化」は、後期高齢者医療制度のような「直接賦課方式」ではなく、「納付金方式」で、県の指導が強化される。
国保の「広域化・都道府県単位化」に対する見解は。
《杉村民生部長》
国は、今後地方と協議を進め、順次具体化を図る。市は、国保財政の運営責任主体が都道府県になり、スケールメリットを活かした保険財政基盤の安定化や、統一的な運営方針により、市町村事務の効率化・標準化を期待する。
(中島議員》
拠出金は「医療費実績割」と「被保険者割」の比率を50対50を基本とする。「被保険者割」の一部を「所得割」にして、傾斜も可能だ。国保税軽減のため、一般会計からの繰り入れの継続を含め、配慮を。
《杉村民生部長》
県内の市町村が負担する拠出金に、「所得割」は含まれない。県内市町村の所得格差が小さいなど、所得割を含める予定はないと聞いている。
一般会計からの法定外繰入については、被保険者への負担にも十分配慮し、慎重に検討したい。
中島 病床抑制、「7対1看護」病床の削減について
《中島議員》
都道府県主導で病床削減・給付費抑制がはかられる。
「医療・介護総合法」による入院病床の抑制、「医療から介護へ、病院から在宅へ」ということに対する見解について。特に市民病院を含む「7対1看護病床」の削減についての見解は。
《田中市長》
高齢者が、可能な限り住みなれた地域でその有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができる体制づくりを目指すもので、「安上がりの供給体制」とは全く別のものと考える。
市民病院では、昨年度から、3つあった「7対1看護病床」の病棟の1つを新設された「地域包括ケア病棟」へ転換した。看護を含めた医療の供給体制の整備をはかったものだ。
長澤市長政策室長 防犯灯維持費 町内会負担は3市のみ
《中島議員》
かつての防犯灯設置補助金は、地域づくり交付金となったが、設置費は自治体が補助金を出し、維持費は集落、町内会が負担している。防犯灯の電気料など維持費を自治体が負担しているところはどれだけあるか。
《長澤市長政策室長》
県内10市のうち市が負担しているのは、富山市、高岡市、射水市、氷見市、黒部市、砺波市の6市、魚津市は市と自治会が混在、町内会・自治会負担は、南砺市、滑川市、小矢部市の3市。
《中島議員》
防犯灯を蛍光灯からLEDにすれば、年間電気料で1037円安い。LEDは価格は高いが、寿命は5倍で、修理費、工事料を含め計算すれば、1年あたりで450円程安くなる。
市内の防犯灯の数は6500基ほどで、年間電気料で674万円の節約となる。
自治振興会等との協議の場で、防犯灯の修理の際には、LEDに取り替えることを要請せよ。
《長澤市長政策室長》
市では、平成25年度に街路灯等LED化調査を実施し、管理している2403灯のうち劣化著しい246灯を取り替えた。今後、順次LED化を進めたい。
全ての防犯灯をLEDにした自治振興会、計画的に取り替えているところもある。LED化について啓発PRを行い、取り組むよう周知したい。
目玉監的壕(福光)保存修理工事完了
保存修理工事が行われていた目玉監的壕(福光)の工事が完了しました。看板の設置や環境の整備は後日の予定です。来年度は丸山監的壕(城端)の工事が予定されています。
上の写真は工事中に教育委員会担当者、工事業者、地元の方々による打ち合わせの時のものです。
8月18日付 日刊「しんぶん赤旗」
富山・小矢部
笠井氏が「安倍談話」批判
ゆかりの国会議員が討論
袴腰 山崎豊子『沈まぬ太陽』の主人公のモデル小倉寛太郎が、あるインタビューで「人間は大雑把に分けると頭の良い人間と悪い人間、人の良い人間と悪い人間の組み合わせで、4種類。最高は頭が良くて人の良い人間、最低は頭が悪くて人が悪い人間で一致する。企業の性格は、2番目にどちらの性格の人間を持ってくるかで決まる」と▼佐高信と草野透の対談種『丸山眞男と田中角栄』で佐高は「ダーティかクリーンかという軸のほかに、ハト派かタカ派かというモノサシで政治家を測る。ダーティなタカは論外、クリーンなハトは絶滅危惧種。ダーティなハトを選ぶのか、クリーンなタカを選ぶのかが問題になってくる」と▼小泉純一郎や安倍晋三は(比較的)クリーンなタカで、田中はダーティなハトの象徴だと。