「民報城端」2015年12月 NO.429
全日本年金者組合南砺支部 秋の学習とレクリェーション
紅葉の利賀ダム見学 中島市議が案内
10月24日、全日本年金者組合南砺支部(雨野勇夫支部長)は秋の学習とレクレーション「紅葉の利賀ダム・どーんと山祭り見学」を行いました。利賀ダムの見学では、中島満市議が案内しました。
一行は、利賀ダムサイトの説明板・展望台で利賀ダムの現状、全体の問題点について説明を受けました。利賀ダムの問題点として、治水効果、地すべりの懸念、猛禽類への影響があります。
ダム見学ということで、特に地すべりの懸念を中心に見て回りました。
利賀地域の全地区が地すべり地帯です。利賀川の右岸は流れ盤で地すべりが起こりやすく、右岸に集落があります。左岸は受け盤で地すべりは起こりにくい地層です。
大豆谷地区では、現在も地すべり対策工事が行われており、郵便局敷地の状況、そして集水井を見て回りました。
次に、利賀(下村)で横ボーリングやアンカー工を見学しました。
地すべりと地名
平成21年11月、国土問題研究会の専門家3氏が利賀ダム建設予定地を初めて視察した際、ダム湖の上になる豆谷地区を車で通った。バス停の「豆谷」の看板を見てすぐに、「これは『ズッタン』だ」と言われた。ズの当て字として「豆」を付けたのだと。
◆「地震タテ横ななめ」今村遼平著
古来、水生植物の茂った水気の多いところを「ぬ」という語で表した。そのあて字に「野」や「沼」が使われた。「ぬた」は山の中の湿地やそこが水田化された土地のことをいい、「野田」という字もあてている。
◆「災害列島日本の地盤を探る」前野昌弘著
「高田」という地名は、「タカ」は「タキ」が訛った言葉で、「急な傾斜地」を表すとともに、地すべりが起きやすいことも表している。
■利賀村地域に野原姓が多いことはよく知られている。電話帳で個人名を調べると、全体で272名で、「野」が付く姓は47名(17.3%)、内「野原」が45名、「高」が付く姓は21名(7.7%)、内「高田」が10名で2番目に多くあった。
主な地すべり対策工法
◆横ボーリング工 ◆集水井工 ◆アンカー工
◆杭工 ◆排土工・押さえ盛土工
呉西地区日本共産党後援会 国会前集会&党本部見学ツアー
戦争法廃止へ 国会前9000人参加
11月19日と20日にかけて、呉西地区日本共産党後援会主催の「国会前集会&党本部見学ツアー」が行われました。
戦争法廃止と安倍政権の退陣を迫る「19日行動」が全国各地で行われました。
呉西地区日本共産党後援会が参加した国会正門前では、9000人(主催者発表)が参加しました。「憲法破壊、絶対反対」「野党は共闘」の大合唱が響き渡りました。主催は、総がかり行動実行委員会で、野党の国会議員(共産党は井上さとし参議)、学者、弁護士らが次つぎあいさつしました。
国民に開かれた党本部ビル
20日の党本部ツアーは、赤旗を印刷するあかつき印刷㈱、赤旗編集局、党本部を見学しました。
党本部ビルは総工費85億円で、うち40億円が募金で積立金が45億円、100%が浄財で建設されまし
た。2002年に1期棟完成(地上11階・地下1階)、2005年に2期棟(地上8階・地下2階)が完成しました。
当日は山下芳生書記局長が執務中で、あいさつを受け、記念写真。各部署でも説明を受けました。
地域に開かれた建物として、診療所があり、都の条例に先駆け屋上の植栽も行われています。
利賀ダム問題の研修 中島市議が説明・視察案内
11月4日付 日刊「しんぶん赤旗」 富山 地すべり加速の危険
利賀ダム予定地 たけだ参院比例候補が視察
日本共産党富山県委員会が11月予定の政府交渉を前に、10月30日「利賀ダム問題の研修」が行われました。たけだ良介氏、高橋わたる氏ら参加予定者が現地調査も行いました。研修では中島満市議が説明しました。
政府要望では、「利賀ダムの治水効果は少なく、ダムの湛水により地すべりが懸念される。庄川の治水対策は、堤防を強化するなど、河道改修が重要であり、本体工事の中止を求める」という趣旨です。研修後、利賀(下村)で横ボーリング工、アンカー工、大豆谷で集水井を視察し、最後に利賀ダムサイトの展望台から全体の様子をみました。
袴腰 志賀原発の活断層、利賀ダムの地すべりが懸念される▼活断層とは、地震調査研究推進本部は、40万年程度を目安としているが、原発の耐震設計審査指針では、12~13万年前(後期更新世)以降に活動が否定できないものとした▼原子炉内で作られるプルトニウム238の半減期は2万4110年で、16分の1となるのに約10万年かかる▼40万年前といえば、ホモ・サピエンス(現生人類)の誕生が20万年前でそれ以前のホモ・エレクトスの時代。10万年前といえば、人類の祖先がアフリカを出た6万年前よりも先だ▼地すべり地は、新第三紀層は約2500万年から200万年前の期間に作られた地層と合致している。700万年前に人類が誕生し、類人猿が誕生した2000万年前と前後する。