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民報 参院選 共産党、改選倍増6議席

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民報 2016年8月 NO.437

参院選 共産党、改選倍増6議席 野党統一 道用さん 善戦・健闘

南砺市 道用6,468票、比例1,194票

 6月22日公示7月10日投開票でおこなわれた参議院議員選挙は、「自公と補完勢力」対「4野党プラス市民」という対決構図が鮮明となり、戦後かつてない選挙となりました。

 日本共産党は、野党共闘の勝利と党の躍進という二つの目標を掲げたたかいました。

 全国32の1人区すべてで野党統一候補を実現し、11の選挙区で激戦を制して自民党候補に勝利しました。

 日本共産党は、比例代表選挙で5議席を獲得し、選挙区選挙では東京で当選を勝ち取り、改選3議席を6議席へと倍増させ、非改選とあわせて14議席へと前進しました。

 比例代表選挙の得票が、躍進した2013年の参院選と比べて、515万4千票(得票率9・68%)から、601万6千票(得票率10・74%)へとさらに前進しました。

 選挙戦では、安倍首相を先頭に、激しい野党攻撃、日本共産党を名指しして連日攻撃するというのは、かつてない異常なことでした。それは、支配勢力の強い危機感、恐怖と憎悪を示すものです。

 選挙の結果、改憲勢力が議席の3分の2を占めましたが、自公は選挙戦で「憲法隠し」に終始し、国民は改憲への「白紙委任」を与えたわけでは決してありません。

富山県でも、野党統一候補として、道用えつ子さんを立てたたかいました。日本共産党は選挙区候補をおろすなど野党共闘に力をつくし、道用えつ子勝利、比例での躍進に全力で奮闘しました。

 道用えつ子さんは無名の新人でありながら、現職議員を相手に善戦、健闘しました。富山でも野党共闘の成果があったことをしめしました。敗れはしましたが今後のたたかいにいきるものがあります。

 南砺市では、選挙区で道用さんは6468票(得票率21・31%)、比例代表で日本共産党は1194票(得票率4・00%)を獲得し、3年前に比べ137票、0・3ポイントのプラスでした。

南砺市比例代表開票結果      
政党名 得票数 得票率 政党名      
日本共産党 1,194 4.00 1,085      
自由民主党 13,381 44.81 9,737      
民進党 9,875 33.07 2,023      
公明党 1,867 6.25 944      
おおさか維新 1,064 3.56 940   有権者数 45,289
社会民主党 999 3.35 661   投票者数 31,252
生活の党 386 1.29 273   投票率 69.01%

 

開票区 比例代表 選挙区(道用)
得票数 得票率 得票数 得票率
南砺市 1,194 4.00% 6,468 21.31%
高岡市 3,959 5.23% 21,095 27.55%
氷見市 778 3.40% 5,521 23.51%
砺波市 1,021 4.16% 5,804 23.42%
小矢部市 495 2.82% 3,838 22.22%
射水市 2,419 5.87% 11,831 28.20%
県計 27,863 5.79% 134,212 27.41%

 

  日本共産党の比例票の推移        
  全国 富山県 南砺市 獲得議席  
得票数 得票率 得票数 得票率 得票数 得票率 衆 ・ 参 選挙区
2016年参院選 6,016,195 10.7 27,863 5.8 1,194 4.0 6 (内1)
2014年衆院選 6,062,962 11.4 29,410 7.2 1,566 6.1 21 (内1)
2013年参院選 5,154,055 9.7 20,717 4.8 1,057 3.7 8 (内3)
2012年衆院選 3,689,159 6.1 17,411 3.5 917 3.1 8  
2010年参院選 3,563,557 6.1 17,155 3.0 681 2.0 3  
2009年衆院選 4,943,886 7.0 23,196 3.5 837 2.2 9  
2007年参院選 4,407,937 7.5 19,760 3.5 797 2.2 3  
2005年衆院選 4,919,187 7.3 25,211 4.0 1,083 3.4 9  
2004年参院選 4,362,574 7.8 23,285 4.7 1,290 3.5 4  
2003年衆院選 4,586,172 7.8 27,461 5.3 1,431 3.6 9  
2001年参院選 4,329,210 7.9 21,956 4.3 1,243 5 (内1)
2000年衆院選 6,719,016 11.2 34,468 6.2 1,718 20  
1998年参院選 8,195,078 14.6 49,258 9.5 2,333 15 (内7)
1996年衆院選 7,268,743 13.1 39,714 7.5 2,076 26 (内2)
1995年参院選 3,873,955 9.5 20,198 5.1 1,027 8  
1992年参院選 3,532,956 7.9 17,173 3.8 942 6 (内2)

 

 袴腰 参院選で安部首相は激しく野党共闘を攻撃した。「理念と路線の一致がない野合」と。共産党の不破前議長は、街頭演説で「統一戦線の意義を理解しないもの」と批判▼第2次世界大戦の当時、ヒトラーが占領したヨーロッパでは、反ヒトラーの国民的共闘が各国で起き、レジスタンスと呼ばれた。その時の合言葉が「神を信じるものも信じないものも」だった。世界観が違っても一致して巨悪に立ち向かう。ここに世界で試された統一戦線の精神がある▼憲法を破壊し戦争と独裁の政治をめざす安部政権から、憲法・平和・民主主義を取り戻す。ここに今日の国民的共闘の大義がある▼昨年の国会を囲んだ運動には、国民の運命にかかわる大事な時には、保守・革新の違い、信教の違いも超えての団結がある。

 

利賀ダム検証意見聴取会 砺波会場8名、高岡会場1名

     なかしま市議も意見発表

ダム検討報告書素案

ダム検討報告書(素案)

 国土交通省北陸地方整備局は、6月17、18の両日、砺波市と高岡市で「利賀ダム建設事業の検証に係る検討報告書(素案)に対する関係住民の意見を聴く場」を開催しました。

 最初に整備局から報告書(素案)に対する概要説明があり、その後1人10分ほどの意見表明がありました。砺波会場では、ダム本体建設に反対の意見が中島満南砺市議を含め4名、賛成の意見が4名で、高岡会場は反対の意見の1名だけでした。

 中島市議は、意見として、検討の場に配布された資料は、報告書(素案)の330ページを含め、全体で460ページだが、地すべりに関しては、資料でたった2ページしかない。対策を必要とする地区を4地区から7地区としているが、予算はほとんど増えていない。十分な検討が必要だ。

 また利賀ダムの総事業費は1,150億円、完成は平成34年度だが、今回の「総事業費の点検」で約1,276億円に増額した。

 工期については、「工事用道路(転流工進入路)着工から事業完了までに13年程度を要する見込み」としている。しかし、あと何年で、転流工進入路に着工できるかは書いていない。

 利賀村地域の住民が、利賀ダム建設に最も大きく期待しているのは、冬期間でも安全に通行できる道路だ。本体建設を中止すれば、道路が完成した時点から通ることができる。仮に、本体工事に着工しても、地域住民が利用できるように配慮すべきだ。と述べました。

 今回の意見表明は、住民の意見を聴いたというアリバイ作りの場でもありますが、意見を述べなければ、「住民からは、まったく異論がなかった。関係住民のすべてがダム本体の建設を望んでいる」ということになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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