年金者組合金沢支部 立野原監的壕を視察
中島市議が同行・案内
11月1日、年金者組合金沢支部の一行50名が、桜ケ池の丸山監的壕を見学されました。中島満市議が説明と案内をしました。
監的壕の見学に先立ち、南砺市で監的壕の文化財指定を求めた経緯について説明しました。
平成8年に原爆ドームが世界遺産登録されました。しかし、国の文化財に指定されていなかったので、前年に文化財基準を明治中期までから太平洋戦争終了時までに変更し指定されました。
南砺市では平成22年『南砺市平和都市宣言』をおこないました。これを受け、市の平和委員会が教育委員会に「監的壕の史跡指定の要望書」を提出しました。そして市議会でも平和を希求するシンボルとして保存することを求めてきました。
明治29年に金沢第9師団が設置され、その射撃演習場として立野ケ原に設置されました。城端の説明板には147万坪、福光の説明板には180万坪(600ha)にのぼるとしています。
旧福光町のものは「目玉監的壕」と呼ばれ、昭和3年の構築。旧城端町のものは「丸山監的壕」と呼ばれ、昭和12年頃の構築です。
また、旧東太美村役場の陸軍関係文書は、終戦時に焼却命令がでてもおかしくない書類が保管されているもので、その中の地図や概略図も配布し説明しました。同時に文書の痛みが激しく、後世に残すためにもDVDに保存するよう求めていること。
戦後、昭和26年に自衛隊の前身である警察予備隊の金沢分駐隊の演習場を立野原に誘致する計画が持ち上がった時、地元住民が立野原演習地反対期成同盟会を結成し、運動を展開したこと。その様子を岩倉政治氏が、人民文学に「大野ガ原開拓団」という題名で、続編も含め6回にわたり小説としてだされていることも説明しました。
市では監的壕の調査をするなど、取り組んでいる事も話しました。