トピックス

読者ニュース2014.3.2 NO.147

カテゴリー:

新年度予算 ◎中学生の通院医療費1割負担に

補正予算で ◎中学校(平野部)にクーラー設置

城端中学校

城端中学校

 2月19・20日の両日、平成26年度当初予算をはじめ3月議会に提案する議案説明会がありました。そのなかから、党南砺市委員会が取り上げてきた問題について紹介します。

中3までの通院医療費 完全無料化を求める

 南砺市の合併時の子どもの医療費無料制度は、未就学児までで県下の先進自治体でした。

 20年度から国の乳幼児医療制度が変わり、3歳から就学前までの医療費窓口負担が「3割から2割負担」に軽減されました。市では10月より入院・通院ともに小学校3年生まで拡大するとしました。

 新日本婦人の会を中心とする「子どもの医療費助成拡大を求める連絡会」が5月、小学6年生までの拡大を求める請願書を907筆の署名を添えて溝口市長に、また市議会議長にも陳情書を提出しました。6月議会で自民クラブの代表が陳情書の趣旨の質問を行い、市長が「10月より6年生までの無料化を実施する」と答弁しました。

 しかしそれ以降、他の自治体は対象年齢を拡大しましたが、市は拡大せず、最も遅れた自治体となってしまいました。党市委員会では、20年11月に議席を復活して以降も、一貫して中学3年生までの無料化と所得制限の撤廃を要求し続けてきました。

 そして、昨年10月より中3までの入院を無料化し、今年10月から中学生の通院について、3割負担を1割負担とするとともに、「所得制限」も廃止されます。

 なお、3割負担が1割となることは負担の軽減になりますが、これまで無料としてきた子どもの医療費に新たに負担を持ち込むこととなり、市の姿勢に懸念が残ります。

党市委員会は引き続き、中3までの完全無料化を求めていきます。

子どもの医療費無料制度の取り組み経過
H16年11月 合併時未就学児まで無料化
H20年 4月 小3まで10月より無料化を予算化
    5月 6年生まで求める907筆の署名提出
   10月 小6まで無料化と「所得制限」導入
   11月 市議会に共産党議席獲得
 H21年~ 予算要求で毎年中3までを要求(所得制限の撤廃も要求)
H21年 3月 一般質問で要求
H24年12月 一般質問で要求
H25年10月 中学生の入院費のみ無料化
H26年10月 中学生の通院費のみ1割負担に
  「所得制限」は撤廃

 

中学校の普通教室と特別支援教室にクーラー設置

 23年夏、小中学校にクーラー設置を求める連絡会が、市内平野部の小中学校のPTA会長の賛同署名を添えて市議会と市長に、小中学校の普通教室にクーラーの設置を求める請願書を提出しました。

 市議会では不採択となりましたが、市長は「26年度までは、耐震化を最優先とし、100%になった時点で学校や保護者の意見を聞き検討したい」とのことでした。

 25年夏、1162筆の署名を添えて要望書を提出した際、市長は「耐震化の目途がたった。市民の感情も違ってきている」と前向きな発言がありました。

 そして今年度の補正予算で、平野部の中学校の普通教室と特別支援教室に一年前倒しで設置することとなりました。 

クーラー設置を求める取り組みの経過
H23年6月 PTA会長に賛同署名要請
   8月 市議会議長に請願書提出
  9月 議会は請願書を不採択
   9月 市長に請願書提出  耐震化呉検討すると回答
H24年10月 教員委事務の評価報告書で学識経験者・エアコン設置を指摘
  12月 一般質問で取り上げ
H25年 5月 住民署名を取り組む
   8月 市長に1,162筆の署名を添え要望
  12月 市長が中学校での設置を表明
H26年 3月 中学校での設置を予算化

 

「南砺しんぶん赤旗読者ニュース」2014年3月2日 No.147(→こちらをクリックすると紙面がご覧になれます)

▲ このページの先頭にもどる

© 2013 - 2024 Nakashima Mituru