トピックス

民報城端NO.410  2014年5月

カテゴリー:

広報・広聴特別委員会 兵庫県加西市・京都府福知山市

議会だより、議会報告会の運営などを視察

福知山市議会にて

福知山市議会にて

 市議会広報広聴特別委員会は、4月22日から23日にかけて、兵庫県加西市議会と京都府福知山市議会で視察研修しました。両市とも議会基本条例を制定し、議会報告会も開催しています。

 加西市は人口4万6千人で、平成22年6月に議会基本条例を制定しています。議会報告会は年2回開催し、2班構成で1回4会場で行っています。

 報告会は1時間30分を目途とし、1部として議会報告と質疑応答、2部で市政の課題について意見交換、質問・要望を聞き、事前にテーマを設定し意見交換も行っています。

 報告会の内容は、議会だよりで報告し、参加者にアンケートを配布し結果も報告しています。

 福知山市は人口8万人余で、25年4月に議会基本条例を制定。なお議会報告会は条例制定前の22年度から4回開催し、制定後1回行っています。

 報告会は1時間30分、年2回開催、当初予算審議後と決算審議の後を予定。本年2月の場合、3会場で議員の役割を決め1人2会場程出席しています。内容は議会報告と質疑、そして意見交換としています。

 また市民に対して、「議会だより」についてのアンケートも行っています。

 両市の基本条例には、請願・陳情の提出者が希望した場合は、意見を述べる機会を「保障します」、「配慮しなければならない」としており、請願者の全員が議会で意見を述べています。市の条例では「意見聴取を行う機会を設けることができる」としており、積極的な対応が必要です。

 また、両市とも基本条例で一般質問は一問一答方式を採用しており、南砺市でも6月議会から一括質問・一括答弁と合わせ、採用されるので参考になりました。

南砺市議会 報告会 開催

◎5月22日(木)PM7:00~  ◎福光庁舎 別館 2階ホール

 南砺市議会基本条例が昨年12月議会で制定され、4月1日に施行されました。条例の第5条「市民と議会との関係」の一項目に「議会は、市民の多様な意見を把握できるよう議会報告会等を開催するものとする」とあります。

 年間開催回数は4回とし、福光5月、福野8月、井波11月、城端2月に開催されます。なお対象は、開催地域だけでなく、全市民です。

 運営方法は、議会運営委員会で決定し、開催準備、当日の運営については広報広聴特別委員会が担当することになっています。

南砺市での指定第1号

立野原監的壕を文化財に指定

 4月3日に開かれた議会全員協議会において、文化・世界遺産課から文化財の追加指定として、立野原監適壕を南砺市指定文化財(史跡)とするとの説明がありました。

 立野原に現存する城端地域の丸山監的壕と福光地域の目玉監的壕の2基です。なお、南砺市になってからは文化財の指定はこれまでに無く、今回の指定が初めてとなります。

平成22年6月議会での「南砺市平和都市宣言」を受け、市平和委員会が「監的壕の史跡指定の要望書」を提出して以来、議会での一般質問をはじめ、一貫して要求してきたことが実りました。

 市当局も監的壕の痛みが激しく、調査を含め指定に向けて取り組んでいました。市では、指定することにより適正に管理し、経緯などを説明した看板も設置するとしています。

目玉監的壕丸山監的壕

   文化財指定の取り組みについて

H22年 6月 市長「南砺市平和都市宣言」 

     7月 市平和委員会「立野原監的壕の史跡指定の要望書」提出

    11月 戦跡ネットワークアンケート(H13)

       県A1(黒部の生地台場)、B2(城端の監的壕・福光の監的壕)、

                    C0と回答

H23年 3月 議会一般質問で「文化財指定」を質問

     4月~11月 有識者と「旧東太美役陸軍関係文書」調査

     5月 県に「監的壕の県文化財指定」を要望

H24年 1月 文化財指定と演習場の調査(文献・測量等)を専門家に依頼する

                        よう要望

     1月 石川県内灘町の米軍試射場施設跡視察

   

     9月 一般質問「旧東太美村役場立野原演習場関係文書」のDVD保存を

                        要望

H25年10月 南砺市文化財保護審議会開催 監的壕の指定を議題に現地視察

H26年 3月 文化財保護審議会が指定を可とする

     4月 教育委員会が指定を告示 

 

南砺市指定文化財調書

指定名称  立野原監的壕(たてのがはらかんてきごう)

種 別  史跡

員 数  2基

通 称  目玉監的壕(めだまかんてっこう) 丸山監的壕(まるやまかんてっこう)

所在地  南砺市立野原西3300(福光地域)   南砺市立野原東丸山1769-6(城端地域)

指定面積  643㎡(1筆)        370㎡(県道城端嫁兼線西側)

土地所有者  南砺市            南砺市

監的壕所有者 南砺市            南砺市 

管理者   南砺市             南砺市

     (協力団体:東太美自治振興会)   

構造形式  半地下式コンクリート製     地上式コンクリート製

       円筒形、ドーム屋根      円筒形、ドーム屋根

       導入路付き          内部ベンチ付き

規 模  外径4.2m、内径2.27m   外径6.0m、内径4.0m

     高さ3.95m、導入路4.59m  高さ3.87m

建築年代 昭和3年(1898)頃      昭和10年代(1935~44)

説 明  明治31年(1898)11月、金沢に砲兵装備を有する第九師団が設置された。陸軍省はその射撃演習場として立野原に着目し、翌32年5月から当時の南山田・太美山・東太美各村にまたがる一帯を買収して「立野原陸軍演習場」を設置した。演習場では実弾射撃訓練が行われ、特に砲兵の実弾射撃は、飛野(現南砺自動車学校のあたり)を拠点とし、丸山周辺を着弾地としていたので、砲弾の的中率、性能効果を観察するための「監的壕」がいくつか建造された。当初は土坑であったものが、昭和初期に当時貴重な資材とされていた強固なコンクリート製に改修されたようである。これらの監的壕は、立野原台地がかつて軍事演習場として利用された歴史を今に物語る遺構として貴重な存在である。 

 袴腰  昨年12月のエコビレッジ講演会で、藻谷浩介氏が「里山資本主義 日本の先頭を走る南砺」と題しての講演。氏の著書「里山資本主義」が発売1カ月で10万部突破し、書店では平積み▼50万部のベストセラーとなった氏の「デフレの正体―経済は『人口の波』で動く」も読み、一昨年6月、市の人口問題の一般質問で、政府は「若者が1人の老人を支える『胴上げ』型から『騎馬戦』型に、そして『肩車』型になる」という生産年齢人口が高齢者を支えているというが、実際は就業者が全人口を支えていると批判したのを思い出した▼著書では、「高齢化」というのは「高齢者の絶対数の激増」であり、子供さえ増やせば高齢化に対処できると勘違いしている。出生率上昇では生産年齢人口減少は止まらない。と。

 

 

 

 

 

 

▲ このページの先頭にもどる

© 2013 - 2024 Nakashima Mituru