6月定例市議会 産業建設常任委員会
城端伝統芸能会館の指定管理
桜ケ池ハイウェイオアシス再開発事業
6月定例市議会の産業建設常任委員会は、17日開かれました。審議に先立ち「桜ケ池ハイウェイオアシス再開発事業」の現地視察も行われました。審議ではこの再開発事業と城端伝統芸能会館の指定管理について多くの議論が交わされました。
城端伝統芸能会館を指定管理に
来年の4月から、指定管理者制度の新規導入予定施設として、井波総合文化センター・福野文化創造センター・城端伝統芸能会館、児童館(城端・福野・福光・井波)、園芸植物園・井口カイニョと椿の森公園を予定しており、今議会に3つの文化施設を指定管理とする議案が出されました。
産業建設常任委員会に付託されたのは、城端伝統芸能会館です。当局はサービスは落とさず、利用料金の減免制度なども維持するとしています。しかし、文化施設は採算性だけで評価すべきではなく、住民の理解を得るためにも、指定管理のメリット・デメリットを市民に示し、十分な説明が必要であるとの意見が出されました。
企業誘致に適切な場所か?
桜ケ池ハイウェイオアシス再開発事業として、商工費で(仮称)クリエータープラザ整備事業基本計画作成、再開発事業造成測量設計、土木費として市道桜ケ池クアガーデン線道路改良実施設計の予算をみています。
この事業は、コンテンツ系のクリエーターを集積する施設を整備し、コンテンツ系の企業やものづくり企業等を誘致するものです。
市はスマートインターチェンジ(SI)を求めており、道路拡幅により影響がないのかとの質疑に、SIの配置の図面も示し、影響はないとのことでした。
また、市内企業が整備を計画しているが、従業員の通勤・利便性の懸念や、クアガーデンなどの施設からの景観が心配されており、関係者と十分に話し合い、理解を得るよう要望が出されました。
中学生通院医療費について
完全無料化と現物給付求め反対討論
6月定例市議会最終日24日の討論において、中島満議員は「南砺市こども医療費助成に関する条例の一部改正」について反対討論を行いました。
中学生の通院費を3割負担から1割負担にすることは、負担の軽減として評価できる。しかし1割負担というのは、本来、子どもの医療費を無料とする施策を拡充してきたにも係わらず、新たな負担制度を導入することである。1割負担はあくまでも完全無料化への一歩として位置づけるべきもの。
この1割負担というのは、先に富山市が導入を表明していたが、2月24日に議会、そして市民の反対があり、導入を撤回した。日本共産党南砺市委員会では、2月27日に改めて、1割負担を撤回し、完全無料化をはかるよう申し入れた。特に実施は10月でもあり当然検討されるものと思っていた。しかし残念ながら、県下の中で南砺市だけが1割負担を導入するというのは、全く悪い前例をつくるものと言わざるを得ない。
また、今回所得制限を撤廃するのは、当然と思うが、新たに中学生の通院助成を現物給付ではなく、償還払いにするとしている。これは大変な後退である。
かつては償還払いが主流だったが、「手続きがわずらわしい。また少額の場合はわざわざ会社を休んでまで取りに行く訳にはいかない」など、住民の中から現物給付を望む声が大きくなり、10年余り前から現物給付となった。今回なぜ、中学生の通院費だけを償還払いにするのか。全く理解に苦しむ。