読者ニュース 2016年2月7日NO.193
『無い袖は振れない』のか??
財政が厳しくとも 暮らし守る施策はできる!!
日本共産党南砺市委員会では、毎年新年度にあたり予算要求を行っています。「財政が厳しいなかでも、市民の暮らしを守る」立場に立って、要望に応えるよう求めています。
合併による地方交付税の一本算定での減額は、10年後から5年間かけて段階的減額となります。市の場合、合併時の17年度頃には25億円、24年度頃から39億円と交付税が有利に作用したこともあり、大幅な減額を試算しています。
平成の大合併はこの地方交付税の削減に狙いがあった訳ですが、「政府の言う通りに合併したら財政危機になった」と批判がでることが明らかとなり、交付税算定の見直しがされました。
この見直しにより、南砺市は削減額が半分の14億円余りと試算されるまでになりました。
私たちの要望に対し当局は、「無い袖は振れない」「財政が厳しい」と言って拒みます。しかし、財源は考えよう、使いようです。
合併時から、地方交付税が16年後には28億円程減額されるということで、職員の削減(201人)や、「行財政改革」として、サービスの低下、負担の増大を押し付けてきました。しかし一本算定の見直しで、予定していた半分・14億円も削減が緩和されました。この一定額を暮らしを守るために回すことは可能です。
また、財政が厳しくなるということで、公債費比率の改善のため繰上償還を繰り返してきました。
20年に「実質公債費比率」が19・8%だったものを、毎年10億円程を繰上償還し、26年度には7・2%まで改善しています。
無駄遣いは許されませんが、10億円もの余裕を出せるのなら、1億円でも、2億円でも暮らしに回すことはできると考えます。
南砺市財政健全化判断比率 | (監査委員審査意見書より) | ||||
①実質赤字比率 | ②連結実質赤字比率 | ③実質公債費比率 | ④将来負担比率 | ||
H20 | - | - | 19.8% | 104.9% | |
H21 | - | - | 16.9% | 64.4% | |
H22 | - | - | 14.3% | 26.7% | |
H23 | △7.07% | △23.89% | 12.4% | 2.9% | |
H24 | △7.17% | △24.80% | 10.1% | △2.6% | |
H25 | △6.92% | △24.22% | 8.1% | △11.4% | |
H26 | △7.45% | △25.42% | 7.2% | △18.34% | |
早期健全化基準 | 12.21% | 17.21% | 25.0% | 350.0% | |
財政再生基準 | 20.00% | 30.00% |
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※ | 実質赤字比率、連結実質赤字比率は、参考に黒字の比率をマイナス表記 | ||||
将来負担比率は、公債費充当可能財源等の超過率をマイナス表記 |
一般会計 | (千円) | |
実質収支 | 任意繰上償還 | |
H20 | 1,198,410 | 901,733 |
H21 | 1,814,082 | 956,379 |
H22 | 1,599,750 | 908,600 |
H23 | 1,608,030 | 1,001,025 |
H24 | 1,686,855 | 1,021,867 |
H25 | 1,623,305 | 1,118,467 |
H26 | 1,722,597 | 1,019,990 |